『More Friends music from FINAL FANTASY ~ファイナルファンタジー オーケストラ・コンサート in ロサンゼルス2005~』 [- FF関連]
More Friends music from FINAL FANTASY
~ファイナルファンタジー オーケストラ・コンサート in ロサンゼルス2005~
- アーティスト: 植松伸夫/Arnie Roth/The World Festival Symphony Orchestra/The Black Mages
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/02/15
- メディア: CD
2005年に5月にロサンゼルスで行われたFFオーケストラ・コンサート『MORE FRIENDS music from FINAL FANTASY』のライブCDです。
曲目は以下のとおり。
1曲目から7曲目、10曲目から12曲目はThe World Festival Symphony Orchestraの演奏。
8、9曲目はノビヨ師匠率いるTHE BLACK MAGESの演奏。
そして、13曲目はTHE BLACK MAGESとThe World Festival Symphony Orchestraの共演。オーケストラとロックの融合です。
曲目を見てもらえれば分かりますが、既存のアレンジが多いです。
初のCD化となるのは1曲目「オープニング-爆破ミッション」、3曲目「ザナルカンドにて」そして6曲目「Swing de Chocobo」だけ。
そうは言っても、13曲目「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」はライブバージョンと書いてあるだけあってかなりアレンジが違いますし、12曲目の「オペラ"マリアとドラクゥ"」にしても英語でするのは初めて。他の曲も既存曲とは違う印象を受けると思います。
The World Festival Symphony Orchestraの演奏は、『20020220 music from FINAL FANTASY』の時の東フィルの演奏と比べると、力強さが目立ち繊細さに欠けています。
「ティナのテーマ」の冒頭の主旋律が遅れていたり、「Don't be Afraid」の高音部が不安定だったりその他色々と、演奏の完成度は『20020220 music from FINAL FANTASY』の時の東フィルの方が高い。
でも今回は音がいいからなぁ・・・・どっちもどっちかなぁ。
1曲目「オープニング-爆破ミッション」。
「オープニング」の部分は神秘的な雰囲気を上手く出せている。
「爆破ミッション」も原曲に忠実。掴みはおっけい。
2曲目「エアリスのテーマ」。
こういう透き通るような、繊細な曲は圧倒的に東フィルの演奏のが良い。
3曲目「ザナルカンドにて」のオーケストラ・アレンジは初めて聴くけれど、バッチリはまってますね。
すごい物悲しい。
音の絡み合いも上手く出来てる。浜口さん(オーケストレーション)グッジョブ!
4曲目の「Don't be Afraid」。
なんかすごくテンポが速く感じる。結構無理してる感が・・・・。
先に書いたように高音部がすごい不安定だし。
でも音はいい。ばーん、と盛り上がるとこ、好きです。
5曲目「ティナのテーマ」。
『20020220 music from FINAL FANTASY』の時と同様のアレンジなんだけど、すごく壮大な感じがします。表現者が変わると印象がガラッと変わる。
それだけに冒頭で主旋律が遅れているのががっかりです。
6曲目「Swing de Chocobo」。
この曲はタイトルから分かるように「チョコボ」のアレンジなんですが、編曲したのはこのコンサートで指揮を務めたArnie Rothさん。
さすがは指揮者なだけあって、オケを上手く使ったアレンジになってます。
7曲目「FINAL FANTASY」。
しっとりした優雅な演奏。
『20020220 music from FINAL FANTASY』の時はちょっとテンポが速かったけど、今回はちょうどいいぐらい。
8曲目「The Rocking Grounds」、9曲目「Maybe I'm a Lion」の2曲は『THE BLACK MAGES II ~The Skies Above~』に収録されてる曲とほとんど同じでしたが、ちょっと米国のノリが入ってる気がします。
いつもより余計に多く弾いておりますー、みたいな(笑)。
10曲目「素敵だね」、11曲目「いつか帰るところ~Melodies of Life」もまあいつも通り、です。
一応書いておくと、「素敵だね」の歌はRIKKIさん。「いつか帰るところ~Melodies of Life」は白鳥英美子さん。
作詞は、順に野島一成さん、シオミさん。
RIKKIさんの歌い方が、所々島唄ぽい響きになってました。
「Melodies of Life」は英語詞の方をしたのかと思った(アメリカ公演だし)けど、『20020220 music from FINAL FANTASY』の時と同じ歌詞を使ってました。一部だけ英語。あ、ただその一部の英語の終わりのほうがちょっと変わってました。文法的におかしかったんかな。
12曲目「オペラ"マリアとドラクゥ"」。
『FINAL FANTASY VI』のゲーム中で演じるオペラ、を実際にやってみようというのがコレ。
私はオペラとしてのこの曲を聴くのは初めてですが、思っていたよりいい出来です。
ゲーム中のオペラってどんなんだったかなぁ・・・・とこれを聴くまで思ってましたが、この曲を聴いて思い出しました。
懐かしい・・・・。
ソプラノはStephanie Woodlingさん、テノールはChad Berlinghieriさん、バスはTodd Robinsonさんです。
13曲目「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」。
『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』(『FFVII AC』)に使われた曲ですが、このコンサートでの「再臨:片翼の天使」はまだ完全にアレンジが固まっていない状態だったのか、『FFVII AC』に使われた曲とは少しアレンジが違います。
(以下『FFVII AC』で使われたのを「再臨:片翼の天使」、このコンサートのを「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」とします)
「再臨:片翼の天使」と比べると「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」の方がオケとバンドの音が上手い具合に調和してます。が、オケの音とバンドの音のメリハリがついていないです。
その点「再臨:片翼の天使」はメリハリが効いててすごい爽快なんですよね、全体を通して。
ちなみに歌詞は「再臨:片翼の天使」と「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」とでの違いは(多分)ないです。
「再臨:片翼の天使(Live Ver.)」のコーラスはThe CSUF University Singers。
前のオーケストラ・コンサートCD『20020220 music from FINAL FANTASY』と比べると、音質はだいぶ上がっています。
間にMCなども入ってないので、MDに編集しなくても普通にBGMとしてかけれるCDだと思います。
曲目も有名処ばっかりだし。(だからこそ逆に飽きが早いという説もあるけど。)
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